北大歴史ノート第4話「1945年度の予科入試」(2020年2月発行)

2024-04-11
  • 北海道大学150年史編集ニュース

1945年度の予科入試

官立の高等学校、大学予科等の1945年度入学試験には、文部省作成の共通問題が用いられた。北海道帝国大学は、学内に高等学校相当の「大学予科」を付設し、予科修了生徒が学部学生の多くを占めており、他人事ではなかった。

試験問題の実物は未見だが、受験雑誌に掲載された「昭和二十年度官立高校大学予科入学筆答試問問題」(『蛍雪時代』1945年3月号)から内容をうかがうことができる。

大問「其の一」には「極めて平易な問題」が35問並んでいた。(1)(2)は化学、(3)は「国史」とみなせるが、(4)は科目ばかりか正答も判然としない。他に大問が2つあり、「其の二」が作文、「其の三」が文章読解であった。

予科生の登校(1943年頃)
筆答試問と口頭試問をあわせた総合判定により、1945年4月、477名が北大予科に入学した。
(写真:高尾彰一氏寄賭資料より)

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