外国語会の英語・ドイツ語劇(2019年7月発行)

2024-04-11
  • 北海道大学150年史編集ニュース

外国語教育を促進した英語・ドイツ語劇

1918年2月9日、“外国語会”が中央講堂において発表会を開催した。客席は北大生のほか、招待客、北星・北海・庁立の女学校生徒、中学生、市民で2階まで満員となった。午後2時半、マンドリンクラブの演奏によって舞台は幕を開け、以下の10演目が披露された。

  1. マンドリンクラブ
  2. 英語暗誦 “Spartacus to the Gladiators at Capua” (ケロッグ「カプアでのスパルタクスによる剣闘士達への独白」)
  3. 四部合唱 “Mother I’m thinking most of you”
  4. ドイツ語暗誦 “Zauberlehrling von Goethe” (ゲーテ「魔法使いの弟子」)
  5. 英語劇 “Beauty Specialist”

    (10分休憩)
  6. マンドリンクラブ
  7. ドイツ語暗誦 (ゲーテ「魔王」)
  8. 独唱 “It is not raining rain to me”
  9. 英語劇 “社会の敵” (イプセン「民衆の敵」)
  10. ドイツ語劇 “Herrn Gimpels Verblendung” (「ギンペルの迷い」)

演目には、暗誦や合唱、声楽家L・レイクの独唱があった。目玉は外国語劇で、英語劇は予科第1年級による喜劇と、英訳のイプセン作品、ドイツ語劇はオリジナル脚本の喜劇だった。 この会は、1915年頃に英語教師のポール・ローランドを中心に組織した“英語会話倶楽部”からはじまる。1917年頃、ドイツ語を加え“外国語会(Foreign Language Society)”となった。

出演者と教員たち(1918年2月)

外国語会はその後も公演や絵はがきの販売などをおこなったが、 1921年、活動に幕を下ろした。

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北海道大学150年史編集ニュース 第3号(2019年7月発行) をご覧ください。