外国語教育を促進した英語・ドイツ語劇
1918年2月9日、“外国語会”が中央講堂において発表会を開催した。客席は北大生のほか、招待客、北星・北海・庁立の女学校生徒、中学生、市民で2階まで満員となった。午後2時半、マンドリンクラブの演奏によって舞台は幕を開け、以下の10演目が披露された。
- マンドリンクラブ
- 英語暗誦 “Spartacus to the Gladiators at Capua” (ケロッグ「カプアでのスパルタクスによる剣闘士達への独白」)
- 四部合唱 “Mother I’m thinking most of you”
- ドイツ語暗誦 “Zauberlehrling von Goethe” (ゲーテ「魔法使いの弟子」)
- 英語劇 “Beauty Specialist”
(10分休憩) - マンドリンクラブ
- ドイツ語暗誦 (ゲーテ「魔王」)
- 独唱 “It is not raining rain to me”
- 英語劇 “社会の敵” (イプセン「民衆の敵」)
- ドイツ語劇 “Herrn Gimpels Verblendung” (「ギンペルの迷い」)
演目には、暗誦や合唱、声楽家L・レイクの独唱があった。目玉は外国語劇で、英語劇は予科第1年級による喜劇と、英訳のイプセン作品、ドイツ語劇はオリジナル脚本の喜劇だった。 この会は、1915年頃に英語教師のポール・ローランドを中心に組織した“英語会話倶楽部”からはじまる。1917年頃、ドイツ語を加え“外国語会(Foreign Language Society)”となった。
外国語会はその後も公演や絵はがきの販売などをおこなったが、 1921年、活動に幕を下ろした。
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北海道大学150年史編集ニュース 第3号(2019年7月発行) をご覧ください。