起業家精神を育むリアル謎解きゲーム「輝く未来を描け!スタートアップシティからの挑戦状 in 北海道大学」を開催しました

2025-01-10

―北海道大学創基150周年記念事業のひとつである「人材育成事業」の取り組みから、アントレプレナーシップ教育イベントの様子をお伝えします。―

2024/12/22(日)、札幌キャンパスにあるオープンイノベーションハブ「エンレイソウ」で、リアル謎解きゲーム「輝く未来を描け!スタートアップシティからの挑戦状 in 北海道大学」が開催されました。これは、アントレプレナーシップ教育プログラムの一環として行われたもので、ゲームを通してマーケティング思考や課題解決能力を高め、起業家精神を身につけることを目的としています。
子どもたちへのアントレプレナーシップ教育の拡充は、文部科学省が「EDGE-PRIME Initiative」事業として打ち出していて、北大でも小中高生向けに様々なプログラムを展開しています。

今回のイベントは、北大の産学・地域協働推進機構スタートアップ創出本部がスタートアップポップコーン株式会社と共催で実施。同社が考案したこのプログラムは全国で展開していて、北海道では初開催だそうです。小4から中3を対象にした午前の部は39名、中高生を対象にした午後の部には27名が参加しました。

プログラムは動画視聴からスタート。動画を通して、スタートアップシティという架空の街の市長から「カフェを作って街を活性化して欲しい」というミッションを与えられた子どもたちは、解決の鍵となる謎解きにチャレンジします。プログラムは、3つのエピソードから構成されていて、エピソードごとに課題が設定されています。カフェは街のどこに作るのが最適か、他のお店と差別化を図るためにはどうすればいいのか。謎解きをクリアすると課題解決の答えにたどり着けるという仕組みです。

子どもたちはグループごとに謎解きに挑戦しました。どのテーブルでも、頭を突き合わせて謎解きシートを覗き込んでいます。答えには直接つながらないひらめきでも、それを聞いた仲間が別のひらめきを思い付くと、「合ってなくてもいいから気づいたことをどんどん言おう!」と声を掛け合ってチームで熱中する姿がありました。

アントレプレナーシップ教育を推進する北大の産学・地域協働推進機構スタートアップ創出本部の椎名希美 特任准教授(写真4枚目)は、「一昨年、あるプログラムに参加してくれた中学生の女の子が『自分でこうしたプログラムを作ってみたい』と希望したんです。VTuberを見るのが好きな彼女は、VTuberを先生にして学ぶという学習プログラムを実際に立ち上げました。今回のような経験をきっかけに、新しいことや自分ならではのことにチャレンジする子が増えるとうれしいです」と子どもたちに期待を寄せました。

札幌市に住む小学4年生の女の子は、「ふだん謎解きの本を読むけど、思っていたより今日のは難しくてダメかと思った。でも、みんながいれば私にも気付けることがあって、協力すれば解けると思ってうれしかった。すごく楽しかったからまた来たいです」と話し、見学に来ていた妹さんも「4年生になったら私も出たい」と笑顔で話してくれました。


写真1:産学・地域協働推進気機構提供
写真2~4:広報・コミュニケーション部門

北海道大学が取り組んでいるアントレプレナーシップ育成プログラムについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
https://www.mcip.hokudai.ac.jp/business/entrepreneurship/