古河講堂の改修・利活用事業

明治40年(1907年)、古河家により約5,000㎡におよぶ全8棟の施設が寄贈され、これら教育設備の充実化により、本学は前身の札幌農学校から大学に昇格した歴史があります。昭和に入り、施設の大半は解体撤去されましたが、唯一残された古河講堂は、国の登録有形文化財となり、保全されています。本事業では、本学にとって大切な贈り物である古河講堂を、可能な限り寄贈当時の姿に復元して、守り、150年先の未来に向けて、本学の精神である多様性・公平性・包摂性の象徴として伝え、活用することを目指します。改修後は、「人と人を、時を、縁を、夢を、実を、結ぶ。」をキーコンセプトに、人と人とのつながりを主体とした学び・学び直しの支援、多様な人々との交流から生まれる共創活動を推進する空間として、また、地域社会とのつながりを育み、促進する交流の場として活用します。
人材育成事業

現代社会が抱える課題は世界規模で複雑化が進んでおり、それぞれの専門領域で対応するだけでは解決が難しい状況にあります。これらの課題を解決するためには、より広く、より深い視野で、未来社会を想像しながら日々の課題に向き合う、探求心を持った人材が必要です。人材育成事業では、さまざまな分野、世代、国籍を超えて、多様で異なる価値観(ダイバーシティ)と触れ合うことで、多様な「知」が集い新たな価値を創出する「総合知」を育む教育環境を充実化します。そして、地域社会と世界の持続可能性(サステイナビリティ)を探求する人材育成プログラムを構築し、未来社会の開拓者(イノベーション・フロント・ランナー)の育成を目指します。
北海道大学百五十年史刊行物編纂事業
本事業では、創基150周年に向けて「北海道大学百五十年史刊行物」として、以下の編集・刊行を行います。
- 「北海道大学百五十年史」
通説編2巻、資料編4巻の計6巻で構成して、各巻700-800ページ程度の分量により北海道大学150年の歴史を網羅する内容を予定しています。 - 「写真集 北大150年」
500枚程度の写真を編集し、北海道大学150年の沿革を紹介します。創基150周年式典の時期に合わせて刊行予定です。 - 学生向けブックレット「北大生と北大の歴史」(仮題)
北海道大学の歴史に関する学生向け講義等でテキストとして使用することを念頭に作成し、2026年度から数年間学部入学生に配付することを想定しています。
これらはすべて、国立大学、アーカイヴズ関係機関、図書館、関係自治体等に配付します。1. に関しては、刊本のほかにデジタルデータをHUSCAP等においてweb公開することを、2. 3. に関しては、北海道大学出版会等から一般販売を行なう可能性を検討しています。
本事業は、「北海道大学150年史編集室」が中心に手がけております。詳しくはこちらをご覧ください(編集室ウェブサイトへ)。