北大風景今昔11「事務局庁舎」

現在の正門を入ってすぐの場所に位置する事務局庁舎は、
1908年に予科・実科教室として建設され、
本科進学を目指す予科生や専門技術を学ぶ実科生たちが集い、学びを深めた場所でした。
かつてのライトグリーンの木造校舎は、老朽化に伴い1935年に現在の鉄筋コンクリート造へ立て替えられました。
戦後は法文学部の校舎として利用され、1966年には事務局庁舎となりました。
1969年には学園紛争で建物を占拠されるなど、激動の時代も経験しながら、
現在は北海道大学の運営を支える役割を担っています。
時代とともに役割を変えてきたこの建物の前には、
新渡戸稲造夫人メアリーが寄贈したエルムの木が力強く根を張り、
120年以上にわたり北海道大学の歴史を静かに見守っています。

撮影日:2026年6月24日
写真・文:橋本綾乃/広報課
昔の写真:1908年撮影、北海道大学大学文書館所蔵
参考:北大歴史散歩、北大キャンパスガイド